全身が沸騰するかの如く 熱い。
吸った空気も肺まで
入らず胸で止まってしまっている。
頭の中でこだまするはこの言葉、血ガ欲シイ。
赤くてどろどろした液体。たった一滴でもいい。
俺は血ガ欲シイ。
いずれ俺は理性を失い
血の味の快楽に飢え死んでしまうだろう。
だが俺はまだ生きなければならない。
そのために血ガ欲シイ。
新選組副長として。
お前の夫して。
もう少し、もう少しだけでも生きていたい。
最後は、新選組として
桜の前で派手に散ってやりたい。
俺達の活躍を、俺達の名誉を、
幕府どもにこの事実を叩きつけてやりたい。
だからすまねぇ、、、。



『愛してる、千鶴。』
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