拙者はるろうに。
この明治をさまよって
幾星霜。
何年の月日が過ぎただろう。人々は剣を捨て
動乱の幕末をも捨て去った。
そして、平和な世が訪れるのを待っていた。
はずだった―
しかし、現はまるで理想を逆さまにした風だった。
人を斬る快楽に飢え、いまだ人を斬り続ける者、
幕末に殺された者のため復讐を企む者がいるのもまた事実。
何年たっても終わらない
人々の動乱。
一度始まってしまったものは永遠に終わらないのだろうか。
ならば終わらないならば
この逆刃刀で目の前にいる人を守りぬいていこう。
明治の人々のために
命を捧げよう。永遠に。
永遠に。
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