読むにあたって、、、。
星霜編のハッピーエンドを書いてみました。
剣心はその後、
命尽きるまで薫と平々凡々暮らしていたら
いいなと思って書きました。
桜が舞い散るこの季節。
私は今日もあの桜を見に外に出ます。
あなたに出逢ったあの場所へ、
あなたと別れたあの場所へ。
今日も私は通います。
どこからか風が吹いてきて
もうすぐ桜も散ってしまう。
あなたの笑顔が見られなくなってしまう。
まるで満開の桜のように笑うあなたは散ってしまう。
笑顔のまま散ってしまう。
春の足音はもう通り過ぎようとしている。
また私を置き去りにして、、、。
ふと、桜が私の前に舞い降りてきた。
いつの間にか溢れていた
涙を拭いながら桜の方を見やる。
すると誰かが桜の下にいるのがわかった。
その誰かがこちらに向かって歩いてきた。
春の桜に赤衣。
朱色の髪に逆刃刀。
長い間待ち焦がれていた人がそこにいた。
桜のような笑顔をもったあの人が。
また逢えた。
桜の散るこの季節。
散らず咲いてる桜が一人。
『ただいま、薫。』
あなたと出逢って変わった奇跡。
出逢いが別れになり
別れが再会になる。
これからは一緒に桜を見に来よう。
二人で永遠に。
いつまでも、いつまでも。
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